~英語プレゼンテーション講座第4期生 馬場杏奈~
(大妻女子大学人間関係学部3年)
第4期英語プレゼンテーション講座でベストプレゼンターに選ばれた馬場杏奈(ばば あんな)さんにお話を伺いました。
【〜サードクラスとの出会い~】
最初はプレゼンなんて考えたこともなかった。
オーストラリアに11ヶ月留学していた彼女が日本に帰ってきて探していたのは、
実はプレゼン教室ではなく、意外にも「定期的に英語が使える場所」というシンプルなものでした。
そんな時に代表の井上から、「一度英語プレゼンの授業見においでよ!」という誘いが。
たまたまサードクラスの代表を務める井上の高校の後輩であった彼女もサードクラスの存在を知っており、
「英会話教室に通うより安いし、英語の勉強が定期的にできるなら」
と教室の扉を叩きました。
【これが基準なら、自分なりに何が出来るだろうか?】
周りがとにかく凄かった。その凄さに少しでも近づきたかった。
「最初の授業からプレゼンをあれだけ実践させられるとは思ってなかったです!」
と、今でも初回授業が衝撃的だったと声を大きくして振り返ります。サードクラス名物のアクティブラーニング型授業は、
大学の授業のように先生から生徒への一方通行スタイルではありません。
“生徒たちが主体となって話し合い、答えを導き、発表し合う授業スタイル”。
普段から人一倍考えるのが遅いと自負する馬場さんは、ドンドンその場で意見を考え発表する環境に慣れなかったそうです。
「グループワークでも意見を全然出せなかったし、
浪人・休学をしていたので自分の方が周りの子より年齢が上なのに全然ダメじゃん!と劣等感がありましたね」
と正直にその時の気持ちを話してくれました。
そこからどのようにしていったのかを聞いてみると、”基準”の話を熱心にしてくれました。
昔から負けず嫌いが根底にある彼女は、授業を受けていくうちにこのように考えを変化させていきます。
“自分よりハイレベルなのが基準であるならば、それに近づくために自分なら何が出来るか”
「いきなり彼らのようになるのは無理。
でも、努力家の彼らが日頃やっていることを今の自分で無理なく真似できるところから真似していけば…」
忙しい中でも時間を見つけては、自分でビデオに撮った1分間プレゼンを
チームのみんなとのグループLINEに毎日のように投稿してフィードバックをもらう。
チームの仲間はそんな馬場さんの投稿に対し、励ましの言葉を添えつつ、分かりやすく的確なフィードバックをいつもくれたそうです。
「みんながいたから毎日頑張れた。サードクラスで本当に良い仲間と出会えました。」
彼女はインタビュー中、自分の仲間や環境についてずっと感謝していました。
【サードクラスのメンターの魅力とは?】
“いつも本気で生徒に向き合ってくれるところ”
1つ1つの思い出に共通するのはこのスタンスでしたと彼女は語ります。最終課題である夢プレゼン。
「私には夢がない」と2週間悩み続け、夢が無いことがひたすらストレスになる時期がありました。
「そんな時に支えになってくれたのがメンターの皆さんで、
毎日のように相談に乗ってもらったり、気遣いのメッセージをいただきました」
と、感謝の気持ちを噛みしめるかのように話し続けます。
“夢って言葉に、とらわれ過ぎなくてもいいんだよ”
このメンターの一言が全ての始まりでした。実は日本人と中国人のハーフである馬場さんは、
最近の中国人への偏見について日頃から考えており、
「この偏見が将来なくなるならば、それは私の夢だ」と自信を持って言えました。
ハーフの馬場さんだからこそ感じてきた20数年間の想いをプレゼンにしていく中で、他にも生徒を見ているはずなのに、
メンターはいつでも何度でも原稿の修正についてアドバイスをくれました。
“メンターがここまで本気で向き合ってくれてるのだから、私が本気で頑張れないのは不甲斐ない”
本番まで何十回何百回と練習を連日のように繰り返しました。
そして、迎えた発表当日。彼女は見事、ベストプレゼンターに選ばれます。
「受講前は何も出来なかったあの自分がベストになれたのは奇跡に近かったです」
とメンターの支えについて、息継ぎの暇もないくらいに話してくれました。
【まだ満足のいくプレゼンは一度も出来ていない】
サードクラス第4期のベストプレゼンターに選ばれた馬場さん。実は、本番のプレゼンに対して100%の満足を感じていないと言います。
“今回のベストプレゼンター賞は、自分以外の人の助けが大きすぎたかなと少し感じているんです。”
もし、自分の腕1本だったらどこまでいけたんだろう。もちろん他の参加者もメンターがついていましたが、
それでもそんなことを発表後にふと考えてしまうそうです。
「自分だけでも講師のJoeさんのように完成度の高いプレゼンを出来るようになることが次の目標です。」
No.1を獲得しておきながらも、慢心する様子一つ見せず、
既にその先を見据えて次のプレゼン大会の出場のことについて動き出しを始めていると話す彼女。
さらにはメンターに大きく支えられたからこそ、自分もメンターになって、
これからの生徒にも自分がしてもらったような献身的なサポートをしていきたいとも話します。
自分の努力×周囲の支え。
両方が高い状態で掛け合わさったから、想像以上のことが馬場さんに起きた3ヶ月でした。
きっと彼女はここから先、
たとえ0からの状況に身を置かれても、素敵な仲間と共に自分なりの方法で未来を切り開いていくことでしょう。